緑内障の治療
緑内障は、眼圧を下げることができればその進行を防止したり、遅らせたりすることができる可能性がある病気です。ただし、一度障害されてしまった視神経は、回復することはありません。
早期に緑内障を発見できれば、また視神経の障害が軽いうちに適切な治療を受けることができれば失明に至る危険性を減らすことが期待できます。
緑内障治療の目的は進行を止める、また遅らせることになります。今の視神経、視野を守るための治療を早期から実施することは重要です。
また緑内障のタイプが異なるため、それぞれの人に適した治療方針を決定していくことがとても重要になります。
低侵襲緑内障手術について
近年国内でも緑内障手術の新しい治療法として、【MIGS】といわれる低侵襲緑内障手術が登場し、早期の段階から治療を行うことが可能となりました。
患者様の眼に負担の少ない緑内障手術になりますので、早期に発見した際は積極的に治療して現在の視神経、視野を守ることが期待できます。
水晶体再建術併用眼内ドレーン手術


当院が行う水晶体再建術併用眼内ドレーン手術は低侵襲緑内障手術の中でも極低侵襲な手術です。
この手術で使用する眼内ドレーン(ステント)は長さ0.36mmの医療用チタン製で、体内に留置する非常に小さな医療機器です。
手術の流れ
白内障手術と同時に行います。
白内障手術では小さな切り口を作りますが、その同じ切り口からステントを眼の中の組織に挿入することで眼圧を調整する房水の排出を改善し、眼圧を下げることが期待できます。痛みを感じることはありません。
- 白内障手術と同時に行います
- 手術時の眼の切り口が小さいので術後の回復が早いです
- 眼圧を下げる効果が期待できます
- 緑内障治療用の目薬の数を減らせる可能性があります
必ず白内障手術を同時に受ける必要があるため、白内障手術を受ける際の緑内障点眼薬の減薬をご希望される方が適応となります。
